「電車に乗るのは諦めた」「針のむしろ。視線がつらい」。ぜんそくや肺の疾患がある人たちから、電車が怖くて仕方がないという声が上がっている。新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクをしていても、せきをするたびに、冷たい視線にさらされるからだ。乗客の不安を少しでも和らげるにはどうしたらいいのか。
マスクにゴーグル姿の男性を東京都内の電車で見かけた。聞けば、重度の花粉症。「製造業なのでテレワークとはいかない。花粉症だと誰の目からもわかるようにつけています。うつらないということを示すことが大事かなと」
ぜんそく患者のNagaさんは電車に乗る時、「ぜんそくマーク」をカバンにつける。せきをしても病気がうつらないことを伝える缶バッジだ。マスクをつけ、ハンカチで口を押さえても、せきをした時に周りの人への罪悪感があるという。電車に乗る人同士が少しでも安心できるようにと昨年10月にマークを考案。仲間たちと一緒に作った。
拡大するNagaさんが販売する「ぜんそくマーク」
新型コロナウイルスの流行で、…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル